歴史感じる芭蕉句碑(ばしょうくひ)
岩手県平泉町にある毛越寺。
多くの観光客が訪れ、特に春や秋には賑わいをみせています。
この毛越寺には、芭蕉句碑があり、観光客の人気スポットとなっています。
大きな岩のそばにあるのが、芭蕉句碑です。
木で作られたその句碑は遠くからでも見つけることができると思います。
文治5年、1189年、泰衡に急襲された義経は、
高館にて、悲しみの中妻子とともに自害をしました。
元禄2年、1689年5月13日にこの地を訪れた松尾芭蕉が、
この悲運の義経をしのび、あの有名な句を詠みました。
「夏草や 兵どもが 夢の跡」
この句は小学校や中学校で教科書に登場するため、
きっとあなたも知っていることでしょう。
現在この場所には、芭蕉、直筆の句碑が置かれています。
芭蕉句碑を見ながら、当時の松尾芭蕉に思いをはせてみませんか。
山あいの静かなお寺である毛越寺ですが、
当時は本当に激しい戦いがありました。
その無念さを思い、芭蕉はその句を詠んだのです。
俳句ファンでなくとも、
この芭蕉句碑はぜひとも目にしてもらいたいと思います。
有名な俳句だからこそ、こうして芭蕉句碑が建てられたわけです。
歴史は興味を持てば持つほど面白くなってくるものです。
とっつきにくい、古くてわかりずらい、そんなことを思っているなら、
まずは毛越寺を訪れ、この時代に触れてみてはいかがですか。
毛越寺は中尊寺と比較されることが多いですが、
こちらもこちらだけの風情があり、良さがあり、歴史があります。
ぜひ一度お立ち寄りください。