開山堂
毛越寺を開いたとされている、慈覚大師円仁をまつっているお堂のことを、
開山堂(かいさんどう)といいます。
慈覚大師円仁のほかにも、両界大日如来像、また藤原三代である、
清衡、基衡、秀衡の画像もこのお堂で保管しています。
慈覚大師円仁は、天台宗の第三台座主となり、
活躍がめざましいことから、日本で初めて大師号を与えられました。
在唐は九年にもおよび、その間に書かれた入唐求法巡礼行記というものは、
マルコポーロの東方見聞録、玄奘三蔵の西遊記とともに、
三大旅行記として、大変高い評価を受けています。
開山堂は、木の質もよく、たいへん歴史を感じられる建造物となっています。
保存状態もよく、この時代の情景が目の前に見えてくるようでした。
控えめな印象ではありますが、
開山堂の大きさはかなりあるため、存在感はばっちりです。
こうして毛越寺を見学していると、
全体の統一感がしっかりしているなという印象を受けます。
広大な土地に毛越寺、中尊寺などがあり、
周囲には様々な関連スポットが存在しています。
この一体が世界遺産として登録されたわけですが、
そのおかげで観光客も増え、地元としては大喜びのようです。
交通アクセスが心配という方もいるかもしれませんが、
電車、バス、車など、どの交通機関を使っても
主要の駅から短時間で来ることができるので安心してくださいね。
一年のうちに季節の行事が幾度もありますから、
その行事を選び、参加してみて欲しいと思います。